ー生まれ変わってもー(後編)

コンセプト決定

2025年3月。しばらくの待機期間を経て始まったお打合せ。オンラインでおふたりのことをいろいろと聞き込みをさせていただきました。私の質問に、考えながらもぽつりぽつりとお話してくださるおふたり。
新婦さまのほうが'どっちかというとこういうイメージ'がなんとなくある様子で、横でうんうん、そやなあ‥とニコニコ話を聞いてくださっている新郎さま。ほんとうに仲がいいんだなあというのが画面越しでも伝わってきていて、きっと高校時代からずっとこんな感じだったんだろうなあ‥と感じていました。お打合せ後におふたりの思い出写真をたくさん共有していただいたのですが、やっぱりどこか兄姉みたいな、見るほどにそんな感じがしました。

翌月にはご試着も同行させていただき、新婦さまがフィッティングルームから登場される度に良い反応をされる新郎さまのご様子がもう、たまらん感じで、仲良いなあ~!こんにゃろう!と密かに羨ましくなっていた上嶋でした。(おふたりにはバレていないと思いますが‥(笑))
高校時代からお互いの実家への行き来も頻繁にされていて、お互いの家族ともすでに家族のように仲良くされているというおふたり。
そんなおふたりの仲睦まじい様子に、これは絶対来世でも同じように今の家族のもとに生まれて、そしてふたりもおなじように巡り合って結婚するんだろうな‥と、ほんとうにシンプルにそんな想いが湧いてきました。なので、コンセプトはずばり、
「生まれ変わっても」に決定しました。


ビジュアルイメージ

ちなみにおふたりは海が大好きで、今のお住まいも海からほど近い神戸にお住まいで、初デートは須磨海岸だったとのことで、海沿いのまちをドライブすること、海を眺めることが大好きとのこと。会場である旧グッゲンハイム邸からも海が見える!と、いうことで、ビジュアルコンセプト(アイテムなどのテイスト)は「海」をテーマにしました。
ちなみに今回もねいろのオリジナル水彩画をご依頼くださっていたので、場所やおふたりの選ばれた衣裳、おふたりの雰囲気 とどう調和させていくかを考えて製作しました。
 
まず、おふたりのお打合せで一番最初に決まったのが、このカラードレスでした。アンティークの洋館によく合うレトロな花柄のドレスだったのですが、こちらは愛知のQazariさんというドレスショップのもので、普段の新婦さまだったら絶対選んでなかったとおっしゃる意外性のある1枚でした。でもやっぱり、この場所に立ったらもうドンピシャで洋館の雰囲気にマッチしていました。
結婚式の開催時期の秋ともぴったりですね。ちなみにこのドレスになった決め手は普段からとっても仲良くされている新婦お姉さまの一声が大きかったようです。(後程また詳しくお話するのですが、さすがお姉さま。新婦さまのことをよくわかってくださっている)

そんなわけでこのドレスが先に決まっていたこともあり、このドレスとの調和を考えての水彩画製作をスタートしたのですが、ビジュアルコンセプトに「海」を忍ばせていたので、どうバランスを取って描くか‥結構頭を悩ませました。
 
意外性を出さなければおそらくドレスと同系色のこのあたりの水彩画かな‥秋だしなあ‥な、感じで描き始めたのですが、どうも海っぽさは皆無だし、おふたりの好みとも少し違う気がする‥
と思いながらおふたりに途中経過を見ていただいたところ、好みはもっとビタミンカラーなポップな雰囲気がお好きとのことで、それを叶えるにはどうするべきか‥とかなり悩みました。
ちなみにぼわ~っと、ふんわ~りと滲む雰囲気のものより、シュッシュッと筆のラインが立っている感じというのか、少しスタイリッシュ感を残した方がおふたりのお顔立ちに合う気がしていたので、途中段階ではいろんな色味で試してみたものの、タッチは崩さずに描き続けました。
そして、最終的に出来上がったのがこちらでした。

最初に描き始めたものに少し水辺や浜辺の要素を加えたものにしました。私にとっても実験的な色合わせで、補色が効いたおかげで個性が立った1枚になりました。
おふたりもとても気に入ってくださり、この後はフローリストさんに相談してどう調和させていくかを考えました。
フローリストさんに相談した際にはちょっと難解そうな顔をされていて(ちなみに今回のフローリストさんもMaison Uさんで上嶋の地元の同級生です。(なのでいつもいろんなことをぶっちゃけで相談させてもらっています))会場の雰囲気とこれをどうつなげるかなあ…と悩んでくださっていたのですが、割と彼の中で早い段階でピンときたようで、「あの場所とこれを繋げるならもう、装花は引き算1択ですね。色味を極力絞ってシンプルにいきましょう!」と。
そして提案していただいたのが、こちら。

お互いのイメージを押し過ぎないバランスで上手くまとめてくださったフローリストさんに脱帽でした。そして、ここでもう1つお伝えしておきたいのが、先ほどちらっとお話した新婦お姉さまの存在。
今回、新婦お姉さまがかなり力になってくださいました。普段デザイン関係のお仕事をされているとあり、ペーパーアイテムはすべてお姉さまが製作してくださったのです。
ねいろの水彩画をいろんなアイテムに入れてくださいました。さすが、切り取り方が素敵で、今後ねいろの水彩アイテム制作はお姉さまにお願いしたい!と思うほど素敵にしてくださって、製作者としても嬉しかったです。

エントランスを入ってすぐに目に飛び込んでくるウェルカムボード。(ちなみにおふたりが飾り付けされたウェルカムスペースも素敵でした。流木など海のテイストが密かに♡)


ウェルカムスペースに用意されたウェルカムカード。(こちらにはみなさまへのメッセージがびっしり手書きされていました。到着してすぐに手に取るカード、これから始まる時間がより楽しみになりますね!)

そして、食事会場に色を添えてくれたメニューカード。このビビッドブルーな席札がまた良いアクセントになっていました!
また、「生まれ変わっても」というコンセプトの通り、今ここに集まってくれたゲストのみなさんとも、また来世で巡り合いたい!そんな想いにおもいっきり浸れたら‥とゲストに事前にお願いしていたアイテム『海カード』。これは、以前「大好きのトーン」というコンセプトの結婚式で登場した『山脈カード』のオマージュで、ゲストに事前に郵送でメッセージのお願いをして、事前に回収したものを当日飾って1つのフレームに収めるというもの。こちらはおふたりが頑張って製作をされました。

今回おふたりがゲストにお願いされたメッセージテーマは「新郎新婦と一番笑った、想い出深いエピソード」。こちらは前回の大好きのトーンの結婚式同様、ゲストのみなさんからは上嶋の元に返信いただくようにお願いしていたので、おふたりがメッセージ内容を目にされたのは結婚式当日でした。そして、そのメッセージ内容に関するインタビューをパーティ―のなかでやったのですが、これがまた大盛り上がりでした。
みなさんしっかり想い出深い回答をしてくださっていて、笑いが絶えない時間になりました^^
   
こうして書いてくださったメッセージを読む時間はほんとうに嬉しいですよね。

    
みなさんが書いてくださったメッセージも秀逸でしたが、インタビューの回答も秀逸でもうずーーっと笑顔が溢れてました。大盛り上がりでしたね。

パーティーはこんな感じで、美味しいお料理とともに終始笑いの絶えない賑やかな時間になりましたが、セレモニーは敢えて結婚式の後半に。
みなさんがメインディッシュを召し上がられたら、お庭に出て、今度はセレモニーです。

 

  
フィドル奏者さんの生演奏の音色に合わせて、それぞれご両親とご入場。

   
近い位置でみなさんが見守ってくださっているなかでのセレモニー。
誓いのことばや指輪の交換など、パーティーとは打って変わって、厳かな雰囲気のなか、でも距離が近いのでふんわり柔らかな空気のなか進んでいきます。
結婚証明書はなんといっても、先ほどご紹介した『海カード』の仕上げ。みなさんに書いていただいたカードの1枚1枚をひとつにしていきます。

おふたりの手で、しっかりとフレームを閉じ、完成です。
 
見てください!めっちゃ可愛くないですか?山脈カードもめちゃくちゃ可愛かったけど、海カードもめちゃ可愛い!(これ、ねいろの結婚式で他にも続いてくださらないかな‥なんて思うくらいとっても良い演出だとおもうんです。)おふたり準備頑張られた甲斐がありました!
そしてそして‥この日のセレモニーにはもう1つ、仕掛けを用意していました。
「生まれ変わっても」というコンセプトに合わせて、みなさんにこの日の記憶をしっかり五感で刻み込んでほしい。そんな想いで考えた演出。

"香りのセレモニー”。

実は結婚式の2ヶ月ほど前に、おふたりのご自宅にお邪魔して、ある準備をしていました。それは、「おふたりだけのオリジナルの香りを制作する!」というもの。
上嶋が式場時代に担当させていただいたお客様で今も仲良くしていただいている香りのスペシャリスト、aromatherapy KAORiさんにご協力いただき、オリジナルアロマオイルを製作してもらいました。

これ好き!これはちょっと違うかな?ええ?めっちゃいいにおい~~!なんてワイワイやりながらオリジナルの香りを作ってもらいました。
そんなアロマオイルの香りを纏わせた貝殻をみなさんにお配りして、しばし香っていただく時間。

香りってほんとうに不思議で、あの日の記憶や感覚、情景などをぐわっと引き戻す作用があるから‥きっとまたこの香りを香ったら、結婚式の楽しい記憶がみなさんの中にぶわっと思い出されるとおもいます。

そんなセレモニーのあとは、しっかりとご両家のお父様お母さま、そしてゲストのみなさまに感謝を伝えてこの日のセレモニーは結びへ‥


セレモニーのあとは、和やかにワイワイお過ごしいただきたいという想いがあったので、今回もケータリングでお世話になったBARMANEさんにデザートブッフェをご用意いただきました。
今回の海テーマに合わせてカラーを合わせてくださったドーナツやオリジナルスイーツなどがたくさん並んでいて、みなさんとっても楽しそうにデザートタイムを過ごされていました。
 
今回も内容が盛りだくさんで、前編後編に分けても、お伝えしたいことがいっぱいでものすごく長くなってしまいました。(最後までお付き合いくださったみなまさありがとうございます)
おふたりはゲストのみなさんが帰られたあと、笑いすぎて顔が痛いとおっしゃっていたくらい、本当に笑い声が絶えない1日で、私もとっても楽しかったです。何かの巡り合わせでこうしておふたりとお出逢いすることができ、大切な1日をご一緒できたこと。

生まれ変わっても!またおふたりの結婚式のウエディングプランナーをさせてもらいたい!と思い返しているのでした。

▼画像をクリックしていただくとこの結婚式の動画(Youtubeリンク)をご覧いただくことができます

Wedding Produce Neiro(ねいろ)
上嶋千絵

Venue :  旧グッゲンハイム邸
Photo : Okuda Shun
Movie : Nody films
MC: Yamamoto Hiromi
Catering: BARMANE
Flower: Maison U
Dress : Qazari/Poetika
Hair Make : Sawamura Yasuko
Attend support : Takaya Ayame , Sogabe Yuka

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