大好きのトーンー大好きな地元で大好きなひと、大好きなものに囲まれてー

わたし、亀岡が大好きなんです。小さいころから亀岡に育って、亀岡のひとたち、亀岡の風景に触れて、亀岡にとっても愛着があるんです。
初めてお会いした日、新婦さまは目をきらきら輝かせてお話してくださいました。

京都・亀岡市出身の新婦さまと、兵庫・豊岡市出身の新郎さま。
出逢いは大学生の頃。ある授業で隣の席になり意気投合し、新婦さまの大好きな亀岡を新郎さまと巡られたことで深まったふたりのご縁。
結婚式はそんな大好きな亀岡という場所で、お世話になった大好きなひとたちに囲まれて、今までの感謝をしっかり伝える時間にしたい。
亀岡で活動しているフリープランナーさんがいる、と知り合い伝手に聞き、いつかお世話になれたらとねいろのSNSをフォローしてくださっていたとのこと。おふたりの強い亀岡愛をたくさんお聞きし、結婚式準備がスタートしました。

場所探しがスタート

結婚式を行う場所は、亀岡らしい場所が良いなあということで、亀岡に詳しい方にレンタルスペース等をお聞きしながらいろいろと巡りました。古民家やレストランなど、30名規模で快適に過ごせる場所を探しまわったのですが、キッチンスペースの使い勝手や、アクセス(ご列席のほとんどがお車でお越しとのことで十分な駐車スペースが必要でした)、いろいろな条件が合う場所というのがなかなか難しく、場所探しは少し時間を要しました。

たまたまその年の初めに、かめおか霧の芸術祭運営メンバーのキモトユウコさんに、いつか亀岡で結婚式をしたら‥という想定で何か一緒にできないかとお声がけをいただいていたこともあり、亀岡市役所地下にある「開かれたアトリエ」での開催がふわっと浮かんできました。おふたりにお話しをしたところ、新婦さまはもともと市役所関連のお仕事をされていたこともあり、ご縁が繋がり、市役所との交渉を重ね、管轄の課や市役所関係のいろいろな方に調整をしていただき、今回初めての試みということで使用許可が下りました。
開かれたアトリエは数年前に京都芸術大学と連携してリノベーションされた亀岡市民も利用できる食堂でありイベントスペース。リノベーションされてからは利用者が増えているそうですが、市内の方はまだまだ知らない方も多そうで、これを機会にもっとたくさんの方に知ってもらえるといいなあという想いもありました。
※参考:瓜生通信(京都芸術大学)

コンセプト決定

おふたりとお話していると、お互いのことをよく理解されていることが伝わってきて、日ごろからお互いの考えや想いをたくさん共有されているんだなといつも感じていました。おふたりの好きなSNSのアカウントを覗かせていただいたりしながら、この結婚式の核となる部分を探していました。単に亀岡というだけではなく、おふたりの人生のコンセプトってなんなんだろう‥と想いを巡らせていました。そして教えていたただいた好きなアカウントをいくつか眺めていたときに共通点があることに気づいたのです。"なんでもない日々の記録""いま、この瞬間を大切に残す""大事なものを大事だとちゃんと伝える"そんなワードが浮かんできました。

いつもお打合せをしていて、亀岡が大好きなんですとたくさんお話くださる新婦さまだけでなく、そんな新婦さまを温かく見守りつつ、自分の考えを穏やかに伝えてくださる新郎さま、おふたりともに共通する、好きなものを迷いなく、理由も込めて好きと言えるおふたりの眼差しがまっすぐ私の心に届いてきていました。
"亀岡の風景"、"風の音"、"人々の息遣い"・・・普段、地域の行事を中心にカメラマンとして活躍されている新婦さまの"写真"というキーワードや、結婚式当日のみんなの"笑い声"、ピアノの生演奏で彩るおふたりの"人生のテーマソング"‥そんな色や音のさまざまな【トーン】に【大好き】という気持ちを込めて‥『大好きのトーン』。四季折々の色鮮やかな亀岡の山々や風の音がぶわっと目の前に広がるようなそんな結婚式になればいいなとイメージを深めていきました。

ビジュアルイメージ

亀岡の山々の深い緑色、風や光、草木を感じるような爽やかな色味がいいなとイメージしたのはやっぱりグリーンベースのスタイリングでした。開かれたアトリエの空間には窓枠など印象的なスカイブルーが点在していて、キーカラーはそのスカイブルーに馴染む色というのも理由でした。ねいろのオリジナル水彩画のご依頼もいただいていたので、おふたりの穏やかでやわらかい雰囲気に合う、透明感のある水彩画をオリジナルで制作しました。また、今回初の試みで空間装飾として大きな布に直接水彩画を施してみました。オリジナル水彩画とは別で描き上げたものです。

水彩画が出来上がってからはフローリストさんとバランス調整を何度も重ねました。この感じだったら会場に飾るお花は敢えて色味を引き算して、白っぽいものにしたほうが映えそう!など意見を出し合いながら空間スタイリングを進めていきました。またブーケなど、おふたりの側で色を添えるお花に関しては新婦さまのヘアメイクのリハーサル後に方向性を調整し、"新婦さまに似合う"を一番に考え、提案していただきました。
おふたりはこの水彩画データを使用してオリジナルのメニュー表を頑張って手作りされました。

また、「大好きのトーン」というコンセプトから、おふたりへの大好きの気持ち、おふたりやゲストの地元である亀岡や豊岡への大好きの気持ちが行き交うような時間になればいいなあという想いから、ゲストのみなさんに事前にお手紙を送っていただき、みなさんからの"大好きのメッセージ"を会場内に飾ることにしました。
そのカードの台紙はおふたりが描いてくださった水彩画と、結婚式の直前まで開かれたアトリエに飾られていた亀岡の子どもたちが描いた絵の一部を切り取ったものを使用し、世界でひとつだけのメッセージカードができました。(おふたりにはメッセージ内容を当日見ていただきたくて、ゲストのみなさんには私に送っていただけるようにお願いしていました)
「亀岡や豊岡の山々を眺めるのがすき」とおっしゃったおふたりのふるさとの山への愛をこめて、カードは山の形に。(これを当日重ねることであるものが・・・)

地元の事業者さんと、地元のものに囲まれて

そして、亀岡や豊岡への愛を込めるならば、やっぱり地元の事業者さんと一緒につくり上げたい。そんな想いも強くありました。お料理は亀岡で老舗の料亭「京料理 松正」さんにお願いしました。
シェフの小笹さんとも何度かお打合せを重ね、亀岡や豊岡の食材を織り交ぜて、和食というジャンルにとらわれない、お祝いの席にふさわしいオリジナルメニューをご提案してくださることになり、おふたりも当日をとても楽しみにされていました。

また、会場装飾の1部として使用した木製のフレームは、亀岡に工房を構えておられる「木工房OKA」さんの自立するフォトフレーム。支えなしでも自立する奥行のあるフレームは一点一点手作りされた温もりが伝わる逸品。ここに、新婦さまと、写真撮影が趣味でいらっしゃる新郎ご両親のお写真を入れて、亀岡と豊岡の風景で会場に彩をプラスしていただきました。そしてパーティお開き後の送賓でゲストにすきなお写真を選んでお持ち帰りいただきました。結婚式の記念品として、結婚式後も各ご家庭のお部屋に飾っていただいていることとおもいます。

引出物も一生懸命こだわって選ばれていました。亀岡愛と豊岡愛がいっぱい詰まった引出物。おふたりがセレクトされた理由や想いも手作りのカードに込めて、おふたりらしい内容になっていました。
ものすごく手間をかけてご準備されたその想いが嬉しいですね。

ドレスはキモトユウコさんにオーダーメイドで制作していただいた完全オリジナル。新婦さまのやわらかで透明感のある雰囲気にとってもお似合いでした。このドレスは結婚式後も長く着用できるように予め考えられたドレスで、結婚式には華やかさを出すためにシフォン素材を何重にも重ねていただいていますが、シフォン素材を外すとシンプルなワンピースになります。染めを施して普段使いできるワンピースとして生まれ変わらせる日が楽しみですね。この結婚式のテーマカラーに合わせて藍染の布を使用してオリジナルで作っていただいた蝶ネクタイも新郎さまによくお似合いでした。新郎さまも結婚式後に長く着用できるように、ご自前のスーツをお仕立てされました。

「大好きのトーン」のプレゼント


お食事会の結びにはミュージシャンである新婦おじさまと、おばさまがオリジナルのお歌をプレゼントしてくださいました。その曲のタイトルが『大好きのトーン』だったんです。おふたりの想いを汲んで制作してくださったそのオリジナルソングをおばさまのダンスとともに披露してくださった瞬間、ものすごく心が熱くなったんです。ああ、なんて愛されているおふたりなんだ‥なんてすばらしい時間なんだ‥と。今日まで頑張ってご準備されたおふたりと、温かい眼差しで見守ってくださっているゲストのみなさまのお顔を拝見しながら、運営スタッフたちと一緒に心を震わせていました。

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そして、そんな温かい気持ちのまま、セレモニーを行いました。

まずはじめに、ご両家お母さまからメッセージをいただきました。

おふたりからもご両親へ。

そして、お互いに。

そのあとはみなさんからいただいた山型カードのメッセージを司会者から読み上げていただき、おふたりには「山脈」になるようにフレームに収めていただきました。

ふたりの人生のテーマソング

今回の「大好きのトーン」の"トーン"のひとつに生演奏の音色も。今回はオルガニスト/ピアニストである花田えみさんにセレモニー時のピアノ演奏をお願いしました。セレモニーの進行に合わせて選んでいただいた曲たちも花田えみさんの愛に溢れた選曲でした。そして、今回オリジナルで制作いただいたおふたりのテーマソング『ヒイラギの花が香る頃』はおふたりのお名前が題名にかかっているとってもスペシャルな曲。
(こちらのブログの末尾にUPしている結婚式ムービーの前半の曲です。亀岡の風とおふたりの笑顔を感じる素敵なメロディ。わたしは聴く度にじんわり心があったまって涙が流れてきます…ぜひ聴いてみてください)

『大好きのトーン』をたくさんたくさん詰め込んだ結婚式。今でも思い出すと想いが溢れてとまらないくらいに想い出深い1日になりました。

今回、公の施設を使用させていただくにあたって、ほんとうにたくさんの方々のお力添えをいただきました。
結婚とはふたりだけのものではなく、ご家族、ご親戚、ご友人をはじめ、周りの方々の支えがあってできるものなんだなということが強く感じられる結婚式でした。たくさんの方に支えられていると実感できることはこの後のおふたりの人生にとっても心強いこと。この町と、この町のひとたちとともに生きていくと決められたおふたりの姿はとっても眩しくてきらきらしていました。

▼クリックしていただくとこの結婚式の動画(Youtubeリンク)をご覧いただくことができます

空いている席に座ったのが君だった その隣に座っていたのがあなただった
不思議なようで必然の運命に導かれて
亀岡の山々や大地、風がふたりを包み込み 気付けばいつも隣にいるひとになった

いつでもふたりは伝え合っている
何が好きか、何をしているときが楽しいか どんなことが辛くてどんなことが悲しいか

それはきっと、
気持ちはことばにしなきゃわからないってことを
想いはちゃんと形にしなきゃ簡単にこぼれ落ちてしまうってことを

お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、お兄ちゃん、弟、
親戚のおばさん、おじさん、いとこのみんな、そして友達

みんながまっすぐに愛を届けてくれたから
ふたりはそれを理解している

だからこそ、今日ここに集まってくれたみんなへ伝えたい
あなたがいてくれたから私たちが今ここにいられるってこと

みんなのことが、亀岡や豊岡のことが
大好きだってこと

生きることは信じること

誰かからのまっすぐな愛の芽が 信じる気持ちの花を咲かせる
その香りはやがてみんなを笑顔にする

未来のふたりが、みんなが きょうこの日の景色や音色をふと想い出し
ふわっと笑えますように

おふたりの大切な一日にねいろを選んでくださり、私たちに想いを託していただき、ほんとうにありがとうございます。末永くお幸せに。
Wedding Produce Neiro(ねいろ)
上嶋千絵

Place :  亀岡市役所/開かれたアトリエ
Photo : Okuda Shun
Movie : Nody films
BGM&Original Song: Hanada Emi
MC: Yamamoto Hiromi
Catering: Kyoryori Matsusyo
Flower: Maison U
Dress : Kimoto Yuko
Hair Make : Hashimoto Tomomi
PA: Yamada Akiyoshi
Attend support : Kumaki Shinobu , Bochi Meibi

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